第2章: 「副業の挑戦」-副業開始-06

副業物語

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健一は深夜、再び家のリビングの机に向かっていた。パソコンの画面には、オンラインフリーマーケットの登録画面が開かれている。彼の指は迷うことなくキーボードをたたき、必要情報を入力した。そして、「登録完了」という画面を前に、彼は小さく息を吐いた。これで、彼の副業が正式に始まったのだ。

次に彼は、市場のニーズを探るために商品リサーチに没頭した。モニターに映し出される様々な商品ページを眺めながら、流行りの商品とその価格帯をメモしていく。彼は何が売れているのか、どんなものに人々がお金を出しているのかを理解しようと努めた。そして、それに必要な資金を計算機を叩いて計算し、仕入れの計画を立てた。

彼の部屋の隅には、昔集めたコインと切手のアルバムが積み重ねられていた。長い間忘れ去られていたそれらのコレクションが、今、新しい価値を見出されようとしていた。彼は丁寧にアルバムを開き、どのコインが市場で需要があるかを調べ始めた。その中から、特に価値がありそうなものを選び、初めての出品リストに加えた。

それぞれのコインと切手には、彼の子供時代の記憶が刻まれていた。彼はそれらを手放すことに少しの寂しさを感じつつも、これが新たな未来への投資だと自分に言い聞かせた。そして、彼はそれらを丁寧に写真に収め、オンラインフリーマーケットのサイトに出品した。

健一にとって、これはただの物品を売る行為ではなかった。これは彼の新しい人生の一歩であり、家族の未来への投資だったのだ。彼はその一歩を踏み出すことに、静かながらも強い決意を感じていた。

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